減災グッズとしてのナノ発電所


2013年4月、ナノ発電所が誕生しました。

地球温暖化防止の啓発のため、小さくてかわいい発電所をつくりたいと思っていたNPO法人エコロジーオンラインと、小型大容量のバッテリーを手がけていた株式会社システムトークスとの出会いがこの商品が生まれるきっかけです。その後、エコロジーオンラインとソーシャルエコロジー研究所が宣伝・広報を担当し、技術・開発の担当をシステムトークスが担うという二人三脚で、社会にないナノ発電所という新しい存在を世に送り出すことになりました。

 

モノマガジンで普段使いの減災グッズとして紹介されました
モノマガジンで普段使いの減災グッズとして紹介されました

ナノ発電所が可愛い歩みを始めると、防災、減災グッズとしての評価が高まって行きます。

 

まず、最初にとりあげてくれたのが大船渡津波伝承館さんでした。津波のおそろしさを後世に伝えていくことを目的とする同館では、津波被害から逃げ延びるために様々な提案をしています。そのひとつとして、小さくてコンパクト、太陽の光があればいつでも発電できる減災商品としてナノ発電所に注目。展示のために一台購入していただいたのです。

その後、8月に出版されたモノマガジンの防災グッズ特集では「デジタルの役目」との企画で普段から使える防災グッズとして大きくご紹介いただきました。

 

人と防災未来センター
人と防災未来センター

年末になり、阪神淡路大震災をきっかけに生まれた人と防災未来センターから12月3日から1月5日にかけて行われる「減災グッズ展2013 part2」という企画展に誘われます。このイベントに集められるグッズは「もうクローゼットの奥に眠らせない!いつもそばにおきたい減災用品」というコンセプトに沿ったもの。身近において日々活用する減災用品を集めようというものでした。このイベントのためにナノ発電所をお届けしたところ、まさにイベントの主旨にピッタリと好評を得ました。

 

防災・減災用品のコンセプトは、いざという時だけに使うものから、いつもそばにある普段から活用するものへと進化していたのです。

 


ナノ発電所とスマホでエコ減災を!


最近では多くの人がスマホを持つようになりました。阪神淡路大震災と東日本大震災では私たちの通信環境に大きな違いがあったのです。

 

実際に筆者も東日本大震災で被災した仙台の家族と連絡がとれたのはiPhoneがあったからです。地震発生後数時間後に義姉のiPhoneからFacebookを通して「無事だよ」とのメッセージが入ったのです。ほっと安堵したのもつかの間、電池切れのために連絡がとれなくなります。あの時にナノ発電所があったなら、どれだけその後の不安が解消されたでしょう。

 

携帯電話、LEDライト、ラジオ、インターネット、SNS、時計、ストップウォッチ、方位磁針、ガイガーカウンター・・・。

 

被災時にスマホができる機能をあげたらキリがありません。


大容量のナノ発電所バッテリーはフル充電の状態で携帯70台、スマホ20台を充電できる容量を持っています。その大容量が被災時に生きてきます。太陽の光がなくても数日間は携帯、スマホに電気を供給できます。太陽が出ればソーラーパネルで充電できますし、クルマが生きていれば車からシガーライターソケットを通して充電。クルマが入れないところまで電気を運ぶことができるのです。

 

当然、ナノ発電所の電力でできることには限りがあります。しかし、初期に必要になる最低限の情報や灯りを手に入れるには十分な能力を持っています。


地球温暖化防止の一助として日々ご活用いただき、いざという時にナノ発電所とスマホを有効に活用し、少しでも被災時の被害を減らすつなげていただくことを願ってやみません。

 

ナノ発電所ネットワーク 上岡裕


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